病院機能評価を利用して、患者さんに良いと思うことは全てせよ
病院機能評価についての質問
先日、秋に病院機能評価受審を控えられたある病院様にて職員研修会をさせていただいた。
そこでの質問。
「これで、機能評価は通りますか?大丈夫ですか?」
これは、よく受ける質問だ。。。
はっきり答えられるのは、受審して認定される病院ならやっておくべきとはっきり書かれている評価項目やポイントに対してだけであるが、その方の表情や内容を聞いていると必然的に答えは出てくる。
なぜなら、答えは既にその人の中にある!からである。
質問をされる方は大抵2つのタイプに分かれているように感じる。
「書かれていることは設備的にできないけれど、こういう工夫をしているから大丈夫だと思う(でも不安)。」という方と、
「こうしたいのだけれど、(例えば)医師や病棟の看護師さんがやってくれない。これでは通らない(ダメでしょ?、助けて!)」という方。
もし、設備などのハードの問題で難しいことも、工夫や対策で求められているレベルになっていれば、概ね良い。
前者の方には肯定を、後者の方には後押しや、課題と思われる部署を巻き込んだ対策をアドバイスしている。
大事なことは「患者さんのための病院であること。そしてそこに働く職員を大事に思っているか」。
「患者さんに良いと思うことは全てせよ」
「病院機能評価受審は改善のチャンス」
サーベーヤーは病院を良くするための支援という立場でありベテランの方が多いので、チェックを潰しているだけの病院か、患者さんや職員を大事にしている病院か、すぐに判断できるプロである。
よく、評価項目やポイントをチェックリストのように「やってる、やっていない」で対応されている病院も見受けられるが、せっかく病院全体で受審する病院機能評価が患者さんや職員、地域にとって「良い病院」のための改善活動になっていなければ勿体無い!
「こうした方がいいのに」
と日頃思っていることを、堂々と言える場として活用してほしい。
「しっかり対応されていますね。大丈夫だと思いますよ。」とアドバイスした時のスタッフの嬉しそうな笑顔。
患者さん、職員、地域のためにまた1つ、改善し、変われた病院が増えたのかな?